こんにちは。ほがらか鍼灸整骨院の吉田です。朝晩どころか1日中冷えますね。
今回は頚のことについてです。
年を重ねると頚椎に老化現象が現れ、椎間板、椎間関節、靱帯付着部に加齢に伴う現象「変形」が起きてきます。
それによって、椎間板が断裂したり、椎骨の縁などに新しい骨(骨棘)ができたり、頚椎が不安定になったり、靱帯が厚くなったりすることがあります。これが「頚部脊椎症」です。
頚部脊椎症は主に40歳以降に見られ、50~60歳代で特に多く見られます。男女の発生頻度はありません。
簡単に出来るテスト法があります。1つ目はスパーリングテストです。頚を上に向かせて、上から頭を押して痛み、シビレがでるかどうかを調べるテストです。
2つ目は10秒テストです。手を開いたり閉じたりする運動を10秒間に何回繰り返せるかを調べるテストです。10秒間に20回以下の場合頚部の脊髄障害が疑われます。このテストはセルフチェックできるのでトライして下さい。
頚部脊椎症の治療には、保存療法と手術療法はあります。基本となるのは、保存療法です。
頚椎の安静を保つ事が大切です。頭を後ろに反らす姿勢は、神経を圧迫する事になりやすく、痛みを引き起こす原因となるので注意が必要です。痛みを伴う姿勢や運動は行わない様にするのが基本です。
頚椎の負担を軽減する為に頚椎カラーを装着することもあります。頚椎カラーは局所の安静を保つのに有効です。
鍼灸治療、マッサージ、患部を温める温熱療法も痛みを緩和したり、筋肉の緊張をとるのに役に立ちます。
年を重ねれば、椎間板、椎骨、靱帯などに加齢に伴う変性が起きることは避けられません。しかし、頚椎に負担をかけない生活を送ることで、痛みなどの症状を起きにくくするとこは可能です。
老化現象の起きている頚椎にとって最もよくないのは頚を後ろにそらせる姿勢です。急に頚を反らせたり、長時間その姿勢を続けないように注意が必要です。