二日酔いに起因する頭痛


 こんにちは院長の吉田です。先日、飲みすぎて久しぶりに二日酔いになりました。

今回は二日酔いの頭痛についてお話します。

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 <血管拡張による頭痛

 血中のアルコールによって頭部の血管が拡張することで頭痛が発生します。血管が無理に広げられることで痛みが発生する偏頭痛と同じ原理です。心臓が脈打つのに合わせてズキズキ痛む場合、このタイプの頭痛である可能性が高くなります。

 血管を収縮させることで痛みが和らぐため、首筋の血管を冷やして頭部の血管収縮を促しましょう。冷たいタオル、冷却シートなどがオススメです。

 また、血管収縮作用のあるカフェインも有効とされています。コーヒー、緑茶を飲むことで対策可能ですが、カフェインにはアルコール同様に利尿作用があるため脱水症状の悪化には注意しましょう。必ず、スポーツドリンクなどによる水分補給と交互に摂取するようにして下さい。

脱水症状による頭痛

 脱水症状に陥ると“脳を浮かべるプール”のような働きをする髄液が減少します。その結果、脳が沈下して静脈などが直接刺激を受けやすくなり、痛みが生じるわけです。起き上がった時に強く痛み、静かに寝ていると緩和される場合、脱水に起因する頭痛の可能性が高いといえます。

 このケースでは、脱水の解消が第一です。スポーツドリンクなど、体液に近い浸透圧を持った飲料を摂取することで軽快していきます。

アセトアルデヒドによる頭痛

 アルコールは最終的に酢酸へと分解されます。しかし、分解の途中経過で発生するアセトアルデヒトには強い毒性があり、頭痛などの二日酔い諸症状の原因になると考えられているのです。

 この場合、アルコール、アセトアルデヒドが分解されるのを待つしかありませんが、全米頭痛財団(NHF)によると、ハチミツに含まれている果糖がアルコール、アセトアルデヒドの分解を促進するということです。 最後に二日酔いになってしまったら 頭痛に限らず、二日酔いの症状が出た時には、まず脱水を緩和するための水分補給を心がけてください。その上で、苦痛を和らげるため、そして身体を回復に努めさせるためにも、充分な睡眠を取ることが大切です。

 また、ビタミンCやシジミに含まれているオルニチンが肝臓のアルコール分解をサポートしますし、大根に含まれるジアスターゼという消化酵素は消化を促し弱った胃腸を助けてくれます。二日酔いになってしまった時は、大根汁、しじみ汁を飲み、ビタミンCサプリなどを摂取した上で、水分補給と睡眠に努めるのが良いでしょう。

「酒は飲んでも飲まれるな」を合言葉に楽しくアルコールとお付き合いしていきましょう。

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